講座だより

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桐朋講座の活動の様子やイベントなどを、折にふれてお伝えします。
実施した講座内容のご紹介などもあります。

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世界を知る

今日は久々の30℃に届かない気温です。これが平年並みという天気予報を聞いて、いかに暑い日が続いていたのかを実感しました。これは北太平洋から北東の風が親潮の上を通過することで冷やされた結果です、その影響で昨日の大雨にもつながったのですが、大都市の脆弱性を見せられたと思いました。今回は最初に秋田県を訪れた時の事を紹介しました。重要文化財に指定された家屋や温泉、そしてサクランボの事に触れました。BRICS首脳会議、ASEAN首脳会議の話題を取上げました。共に世界経済の課題が大きいことなどが話題になっていました。トランプ大統領関連のニュースではイランでトランプ大統領の暗殺が話題になったこと。AIで生成された国務長官のメッセージが流れたこと、テキサス州の洪水の被害が拡大している中でトランプ政権の進める小さな政府政策が影響したのではないかという話題を取り上げてみました。この洪水問題から地球温暖化の進行を感じるのですが、トランプ大統領やその支持者は地球温暖化を信じようとしません。それは何故なのだろうかという事も考えました。宗教の強さというのが大きなポイントを持っています。相互関税の猶予期間が終了して日本をはじめとする世界各国がその対応をどうするかをこれから考えていくことになるのですが、世界各国の状況を例を挙げながら説明してみました。皆も知らない国と言って例を挙げた南アフリカのレソトという国ではアメリカが与えた関税優遇策でジーンズの生産を行っていたのが急に関税50%になり、生産がストップすることになり多くの解雇者が出ているという話です。さらに対米貿易赤字を出しているブラジルに対しても関税50%と発表しました。トランプ大統領が好きな前ボルソナロ大統領が裁判にかかっているのはおかしいというのが理由ですが、完全な内政干渉でありながらこの宣言を出すのです。また、トランプ大統領は次々に新たな関税を設定しています。銅に対しは50%、医薬品に関しては200%にもなると言われています。このような状況が世界経済に今後どのような影響を与えていくのでしょうか。

世界を知る

毎日暑い日が続いています。熱中症で多くの人が搬送されるニュースが出ています。今ニュースで話題になっていることはトカラ列島で続く群発地震です。6月21日から始まった群発地震は1000回を超え、最大震度も6弱を記録しています。大きな地震の回数が多い悪石島では希望者を今朝から鹿児島市内に避難させるという事を始めました。常に大地が揺れる状態を考えた時に住民の不安はかなりのものだと思います。ここはユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込むところで2~3本の活断層が確認されています。この断層面で今回の地震が頻発していると考えられていますが、場所が海底なので細かいことを判断するのはかなり難しいようです。現状ではあと2~3週間はこの状態が続くだろうと予想されています。温暖化の影響か世界各地で異常な高温になっています。それによって山火事が発生したり人が死んだりしています。この原因は偏西風の蛇行です。温暖化の進行とともにこの蛇行が顕著になって来ています。そんな中大事な二酸化炭素量を計測する測候所をトランプ大統領は閉鎖しようとしています。トランプ大統領は地球温暖化はフェイクである、どんどん化石燃料を使おうと言っていますが、このツケは誰が払うのでしょうか。今週チベット仏教の頂点に立つダライ・ラマ14世が後継者は今まで通り転生(生まれ変わり)の人を当てると表明しました。中国のチベット自治区から追われたダライ・ラマ氏は、亡命先のインドで生活をし、ノーベル平和賞も受賞しています。しかし中国はチベットやウイグルの中国化を進める中でこれを認めないとしています。チベットとウイグルの中国化は人権問題にもなっていることですが、これからの進展をしっかり見ていく必要があります。中国国内問題として習近平氏の指導体制が変わるのではという憶測が出ています。今年の9月3日にある抗日戦勝利80周年記念パレードに登場するのか?その時に招待客としてきているプーチン大統領とトランプ大統領との間で何らかの取り決めが出来るかどうかが注目点です。北朝鮮では広大なリゾート地の完成披露を行いました。困窮化が進んでいるという報道の中でアンバランスなニュースでした。またロシアのウクライナ侵攻に派遣された北朝鮮兵の死亡者について初めて公的な場で認めました。そしてさらに2.5~3万人の北朝鮮兵をロシアに送っているというニュースも出ています。ロシアと北朝鮮の親密ぶりがはっきりしたように感じました。今週もトランプ大統領は様々な動きを見せましたが、USAIDの停止や、CBS放送との裁判問題、政府内で文書を残さない問題などが話題になりました。さらに相互関税の実施延長が来週期限を迎えますが、日本も関税交渉を妥結することが出来ないまま現在に至っています。トランプ大統領は自動車や米の問題を取上げて日本に更なる関税をかけると公言しています。第二次世界大戦後、世界平和を進める一端として自由貿易を進めてきた国際社会の中で大きく舵を切ったトランプ大統領。国内では大型減税法案が通り、トランプ大統領の思うがままの状況が展開しています。その流れのまま国際社会が今後どのように変化していくのでしょうか。民主主義を育ててきた戦後80年の歴史が曲がり角に来ているのではないでしょうか?

世界を知る

西日本では梅雨明けが発表されました。以上に短い今年の梅雨。様々な所に影響が及んでいます。外来危険植物のバイカルハナウドという雑草が北海道で発見されたということが話題になっています。自民党は派閥問題や都議会選挙での大敗なども話題になっています。今、子どもたちの間で視力の低下が問題になっています。教育にタブレットパソコンが導入されたこととスマホなどを小さいころから長い間見ているというのが原因ではないかといわれています。またパソコン利用が多くなったことで紙の辞書をひくことが減少し結果五十音順という事が分からなくなっているという報告がありました。教科書を読めない子どもたちが増えているという問題も提起されています。アメリカがイランに直接攻撃を仕掛けました。攻撃までに交渉などが行われ、少し余裕があるかと思ったのですが極秘にアメリカ本土から直接B2爆撃機が飛来しランカーバスター14発を投下しました。これによってイラン・イスラエルの12日間戦争が停戦することになるとトランプ大統領が宣言しました。なぜこのような結果になったかを考えてみました。表面的には一方的に攻撃されているイランですが、イランを支援しようとする国が現れてこないのは何故なのかも考えました。そしてトランプ大統領、ネタニヤフ首相、ハメネイ最高指導者との関係で、各部のやり取りを通じて停戦までの動きをまとめてみました。まだ濃縮ウランが存在するのかどうかで、今後武力攻撃があるかどうかが変わって来るものと思われます。今回の攻撃が国際的に認められるものなのかについても国連憲章を基に考えてみました。アメリカが主張する自衛権という事も考えてみましたが「まやかしの正義」ではないかと考えました。あまりに強引にここまで持ってきたとしか言いようがないのではないでしょうか。この攻撃はロシアのウクライナ侵攻や中国の台湾侵攻にも影響を与えてしまうのではという感じがします。アメリカ国内ではニューヨーク市の市長選挙の予備選挙が行われています。現在民主党の1位はまだ若い左派の人物です。今後どうなっていくのでしょか。

とにかく目まぐるしく動く世界情勢です。それぞれの動きや考え方、見方など情報源によって大きく異なってきます。これをしっかりととらえて考えて行動することが求められているのだと実感しています。

世界を知る

今年の梅雨は空梅雨になるとの予報が出ました。毎日の暑さが体に応える今日この頃です。世界では次々に戦争が発生していて、平和な日本に居てもその惨状がもたらす影響を感じずにはいられない状況になりつつあるという気がします。先週始まったイスラエルとイランとの対立が毎日お互いの国に大きな被害をもたらしています。そんな中で開催されたG7サミットですが、石破首相がこの戦闘を批判したにも拘らず、最終的な発表にはイランの核開発を非難している内容になってしまい、大国の理論に流されてしまった結果というものになってしまいました。このことは世界各国がG7という国が持つ世界への影響力がもう無いと思わせる結果になってしまったといえます。イスラエルはNPTに参加しておらず、推定80発ほどの核兵器を保有しています。一方イランはNPTに参加していて、核燃料の濃縮を行っていることは事実ですが核兵器を保持している証拠はありません。それを一方的にイスラエルは自国を守るためという理由で核開発施設等の攻撃を続けています。世界の常識では核施設への攻撃はしないというのが決まっているはずなのに無視しています。そのイスラエルの主張にトランプ大統領が従いアメリカ軍の参戦も視野に入れているといいます。イラクのフセイン大統領が大量破壊兵器を持っているという事から始まったイラク戦争は、終わってみればそんな兵器は見つからず、戦後混乱した国内はテロが繰り返されアメリカは撤退するしかありませんでした。今、同じ轍を踏もうとしています。自分はピースメーカーだと主張しているトランプ大統領ですが、いったいどのような決断をするのでしょうか。プーチン大統領もイスラエルとイランの仲介に名乗りを上げていますが、これにも裏がありそうで、本当に和平を実現させようという動きが見えてこないのは大きな問題だと考えます。一方アメリカ国内にも問題は山積みになっています。あれだけ注目されたハーバード大学の問題も最近ではあまり話題になりません。その理由を考えてみました。ハーバード大学の特殊性が原因のようです。トランプ大統領の打ち出す経済政策にも疑問を感ずる部分が多発しています。アメリカ国民はどう対応していくのでしょうか。

モゲ散歩

今週梅雨に入りました。ここの所曇りで雨の心配をすることの多い散歩が続いています。今日は赤羽駅に集合して前回とは逆に北の方向に向けて散歩しました。先ずは静勝寺という所に行きました。赤羽駅は沖積地にありこのお寺は台地の上にあるので急な階段を上ります。ここは16Cの初め太田道灌が稲付城を築いたところです。江戸時代になって道灌の子孫がお寺として再建した所です。今は見晴らしは良くありませんが当時は荒川を挟んで遠くは筑波山も望めたところです。この辺りは鎌倉時代から岩淵の宿として発達した所で交通の要衝であったようです。ここから西に向かうと稲付川があった低地になります。その先に北区ふるさと農家館というところがあります。ここには古民家が移築されていて江戸時代の農家の雰囲気を味わうことが出来ます。この周辺は第二次世界大戦までは陸軍の施設が点在していました。そして火薬工場に物資を運ぶ東京兵器補給廠線も通っていました。現在は緑道になっていますが往時を偲ぶことが出来ます。東洋大学の校地の近くを通る道路を渡る高架橋は貨物列車を彷彿とさせるデザインになっていました。その先にある袋諏訪神社は14Cに創建された神社です。今は枯れてしまったご神木は袂杉と呼ばれるものです。いわれはこの神社を開いた方が諏訪からご神体と共に杉の苗を袂に入れて持ち帰り、ここに植えたとのことでした。また境内には水準点の標石がありました。実際に目にすることはあまりないものでした。

世界を知る

梅雨入りしました。と言いながら来週は30℃越えの日が続くという予報となっていて、地球温暖化をひしひしと感じます。昨日インドで旅客機の墜落事故がありました。多くの犠牲を出した事故でしたが奇跡的に1人助かったと言います。世界経済フォーラムがジェンダーギャップ指数を発表しました。日本は昨年と同じ118位という低さです。教育や健康は高い水準ですが政治に関しては0.085と昨年よりも数値が低下しました。女性の閣僚の少なさなどが原因です。まだまだ男社会なのだという事です。イスラエルがイランを攻撃しましたイスラエルはガザやヨルダン川西岸地域での蛮行を続けながら、さらに拡大する意図は何処にあるのか?戦いの沈静化を願いたいものです。国連の組織再編が進みそうです。アメリカの支援が減少したために資金不足に直面したからです。世界に対する影響は大きなものになると考えられます。アメリカの留学生に対する厳しい対応が問題になっていますが、実際にフロリダ州立大学に留学している方からの情報をお知らせしました。ガザに支援物資を届けようとした環境活動家グレタ・トゥーンベリさんがイスラエルに拘束され国外退去になりました。ガザの状況は最悪です。十分な支援を得られず、多くの犠牲者が今でも出ている中でイスラエルは攻撃の手をゆるめません。来週国連でパレスチナ国家承認に関しての会議がありますが、アメリカは開催に圧力をかけています。ウクライナ情勢もどんどん悪化しています。和平への動きを感ずることが出来ません。戦いの方法も大きく変化している中で、ドローンの利用が拡大されている状況があります。今ロサンジェルスで移民取り締まりを巡って騒乱が起きています。その騒乱を沈静化させるためという理由でトランプ大統領が州兵や海兵隊の派遣を行うなど緊張感が高まっています。その中で明日ワシントンでアメリカ陸軍250周年記念パレードが行われます。当日はトランプ大統領の誕生日でもあり、全米でNO KINGというデモが計画されています。トランプ大統領の行いに批判が出ています。

モゲ散歩

今回は赤羽駅から東十条駅までの散歩になります。先週は強風と雨で悩まされましたが、今回は暑さとの闘いでした。赤羽駅は埼玉県との境に位置する所で武蔵野台地の北東に位置します。駅近辺は荒川の沖積地ですが目の前に武蔵野台地の崖線が見えます。そんな崖線に沿って歩き始めます。最初に訪れたのは普門院です。このお寺は絵本から飛び出してきたようなお寺です。狭い参道の先にある山門は竜宮城のような造りになっています。戦時中に作られたとのことです。中にはインド様式の建物があったりしました。その南側にある稲村香取神社には2つの大切な建物があります。本堂の建物は不忍池畔にあった東照宮が建て替えした時に古いものをここに移したと伝えられています。また社務所の建物は赤羽駅の北側にある赤羽八幡神社の社務所を移したものです。神社の下を東北新幹線が通ることになり建て替える必要が起きたので古いものがここに移ったのです。近くにある放真寺、鳳生寺も歴史あるお寺でした。日光御成街道の難所として知られた清水坂の所には昔古墳があったと言われています。この道沿いには冨士講の塚もありました。今は拡幅工事で新たに作り直したものですが、沢山の碑が並んでいました。そして最後の地福寺ではご住職のお話を聞く機会を得ました。

モゲ散歩

梅雨入りにはまだ早いと思うのですが、ここの所土曜日の天候が芳しくなく、今日も傘をさしての散歩になってしまいました。今回は都営三田線の志村坂上の駅近辺を散策しました。駅を出ると道路の両側に一里塚跡があります。道の両側にあるのは大変珍しいものです。志村坂上はその名の通り旧中山道が新河岸川に向けて降りていく坂の上にあります。三田線はここまで地下ですがここから地上に出ていきます。そんな武蔵野台地の端を歩きます。ここには湧水による池を擁した見次公園があったり、坂の上に中世の城郭である志村城跡があったりします。今は大きな熊野神社になっています。中山道の坂道を越えたところに薬師の泉があります江戸名所図会の挿絵を元に復元した公園ですが、江戸時代多くの旅人や観光客が訪れたといわれています。ここは武蔵野台地の端に当たるのですが縄文時代には多くの人が生活していたのでしょう。その証拠として貝塚があるのです。この貝塚からは縄文時代だけでなく弥生時代の遺物も発見されています。小豆沢神社は1000年の歴史があると言われています。この辺り小豆沢村と云ったのですが、昔、川の上流から流れ着いた米を周辺の人々がかき集め腐らないうちに食べたのを、お上から褒められたのでお赤飯を炊いて祝ったのだそうで、このことから地名が生まれたと聞きました。色々な事があるのだなあと感じさせられる散歩でした。

世界を知る



人が動くと何かが変わる、そんなことが沢山みられるのが現代社会です。昨日モスクワを電撃訪問した安部昭恵さんはプーチン大統領と昔話をしながら涙することもありました。ウクライナ侵攻で制裁を受けている中で招待されたとは言え、目的は何だったのでしょうか。韓国の大統領選挙も来週には行われます。中国が台湾統一に向けた動きを活発化しています。WHOが新型コロナの流行を警告しましたがアメリカではワクチン接種を中止しました。令和の米騒動がこれからどのように進んでいくのか。日本の第一次産業の発展も含めてしっかりした政策が必要なのだと考えます。イスラエルのガザ侵攻はどんどんひどくなっています。救援物資の配布の不十分でパレスチナの人々の健康は危険な状況になっています。そのイスラエルを支持するヨーロッパ諸国のもつ歴史観についても考えてみました。ウクライナ侵攻についてもなかなか先が見えません。双方の軍事力の消耗が激しくどこかで停戦に向かう事になるのではないかという分析もありました。話題提供では右に出る人がいないトランプ大統領ですが、相互関税の可否について国際貿易裁判所の判断に連邦控訴裁判所が一時停止を命ずるなどの動きがあります。ハーバード大学に対する締め付けを強めるなか、海外からの留学ビザ発行の一時停止の動きがだされています。トランプ大統領はなぜこうまでして厳しい政策を取ろうとしているのでしょうか?今日の話題を通じて考えることは余りにも内向きな考え方をしている人によって国が動かされているということを感じるのですが、皆さんはどう感じるでしょうか?



モゲ散歩

今回の散歩は埼京線の板橋駅からスタートします。この板橋駅の北側で交差する道が旧中山道になります。今回はこの中山道に沿って最初歩きます・駅前には「結びのケヤキ」があります。これは先週訪れた「縁切り榎」と対になっているものです。縁切り榎でおみくじを引いて、この結びのけやきでそれを結んで開運を祈願するのだと聞きました。先週縁切り榎では雨の中何人かの人が訪れていましたが、こちらに寄ったのでしょうか? その先に東光寺があります。ここには平尾追分地蔵と宇喜田秀家の供養塔があります。宇喜田秀家は関ヶ原の戦いで敗れ八丈島に流されたのですが、明治になって子孫の方がこの寺に供養塔を建立したという事です。この中山道沿いにはまだまだ多くの見どころがあります。板五米店は大正年間に建設されたお店をそのままの形で営業しています。今はおむすびカフェとなっています。ここから北側は江戸時代加賀藩下屋敷のあったところです。広大な敷地を持っていたそうです。明治になると陸軍砲兵工廠が作られ火薬などが製造されていました。その名残の機械の記念碑があったりします。また冒険家の植村直己さんの功績をたどる記念館もあります。近くには東京家政大学があるのですが、このキャンパス内には陸軍時代の建物がそのまま残っていました。

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