講座だより

TOP > 桐朋講座・イベント > 講座だより

講座だより

桐朋講座の活動の様子やイベントなどを、折にふれてお伝えします。
実施した講座内容のご紹介などもあります。

講座だより一覧

世界を知る

今年の梅雨は空梅雨になるとの予報が出ました。毎日の暑さが体に応える今日この頃です。世界では次々に戦争が発生していて、平和な日本に居てもその惨状がもたらす影響を感じずにはいられない状況になりつつあるという気がします。先週始まったイスラエルとイランとの対立が毎日お互いの国に大きな被害をもたらしています。そんな中で開催されたG7サミットですが、石破首相がこの戦闘を批判したにも拘らず、最終的な発表にはイランの核開発を非難している内容になってしまい、大国の理論に流されてしまった結果というものになってしまいました。このことは世界各国がG7という国が持つ世界への影響力がもう無いと思わせる結果になってしまったといえます。イスラエルはNPTに参加しておらず、推定80発ほどの核兵器を保有しています。一方イランはNPTに参加していて、核燃料の濃縮を行っていることは事実ですが核兵器を保持している証拠はありません。それを一方的にイスラエルは自国を守るためという理由で核開発施設等の攻撃を続けています。世界の常識では核施設への攻撃はしないというのが決まっているはずなのに無視しています。そのイスラエルの主張にトランプ大統領が従いアメリカ軍の参戦も視野に入れているといいます。イラクのフセイン大統領が大量破壊兵器を持っているという事から始まったイラク戦争は、終わってみればそんな兵器は見つからず、戦後混乱した国内はテロが繰り返されアメリカは撤退するしかありませんでした。今、同じ轍を踏もうとしています。自分はピースメーカーだと主張しているトランプ大統領ですが、いったいどのような決断をするのでしょうか。プーチン大統領もイスラエルとイランの仲介に名乗りを上げていますが、これにも裏がありそうで、本当に和平を実現させようという動きが見えてこないのは大きな問題だと考えます。一方アメリカ国内にも問題は山積みになっています。あれだけ注目されたハーバード大学の問題も最近ではあまり話題になりません。その理由を考えてみました。ハーバード大学の特殊性が原因のようです。トランプ大統領の打ち出す経済政策にも疑問を感ずる部分が多発しています。アメリカ国民はどう対応していくのでしょうか。

モゲ散歩

今週梅雨に入りました。ここの所曇りで雨の心配をすることの多い散歩が続いています。今日は赤羽駅に集合して前回とは逆に北の方向に向けて散歩しました。先ずは静勝寺という所に行きました。赤羽駅は沖積地にありこのお寺は台地の上にあるので急な階段を上ります。ここは16Cの初め太田道灌が稲付城を築いたところです。江戸時代になって道灌の子孫がお寺として再建した所です。今は見晴らしは良くありませんが当時は荒川を挟んで遠くは筑波山も望めたところです。この辺りは鎌倉時代から岩淵の宿として発達した所で交通の要衝であったようです。ここから西に向かうと稲付川があった低地になります。その先に北区ふるさと農家館というところがあります。ここには古民家が移築されていて江戸時代の農家の雰囲気を味わうことが出来ます。この周辺は第二次世界大戦までは陸軍の施設が点在していました。そして火薬工場に物資を運ぶ東京兵器補給廠線も通っていました。現在は緑道になっていますが往時を偲ぶことが出来ます。東洋大学の校地の近くを通る道路を渡る高架橋は貨物列車を彷彿とさせるデザインになっていました。その先にある袋諏訪神社は14Cに創建された神社です。今は枯れてしまったご神木は袂杉と呼ばれるものです。いわれはこの神社を開いた方が諏訪からご神体と共に杉の苗を袂に入れて持ち帰り、ここに植えたとのことでした。また境内には水準点の標石がありました。実際に目にすることはあまりないものでした。

世界を知る

梅雨入りしました。と言いながら来週は30℃越えの日が続くという予報となっていて、地球温暖化をひしひしと感じます。昨日インドで旅客機の墜落事故がありました。多くの犠牲を出した事故でしたが奇跡的に1人助かったと言います。世界経済フォーラムがジェンダーギャップ指数を発表しました。日本は昨年と同じ118位という低さです。教育や健康は高い水準ですが政治に関しては0.085と昨年よりも数値が低下しました。女性の閣僚の少なさなどが原因です。まだまだ男社会なのだという事です。イスラエルがイランを攻撃しましたイスラエルはガザやヨルダン川西岸地域での蛮行を続けながら、さらに拡大する意図は何処にあるのか?戦いの沈静化を願いたいものです。国連の組織再編が進みそうです。アメリカの支援が減少したために資金不足に直面したからです。世界に対する影響は大きなものになると考えられます。アメリカの留学生に対する厳しい対応が問題になっていますが、実際にフロリダ州立大学に留学している方からの情報をお知らせしました。ガザに支援物資を届けようとした環境活動家グレタ・トゥーンベリさんがイスラエルに拘束され国外退去になりました。ガザの状況は最悪です。十分な支援を得られず、多くの犠牲者が今でも出ている中でイスラエルは攻撃の手をゆるめません。来週国連でパレスチナ国家承認に関しての会議がありますが、アメリカは開催に圧力をかけています。ウクライナ情勢もどんどん悪化しています。和平への動きを感ずることが出来ません。戦いの方法も大きく変化している中で、ドローンの利用が拡大されている状況があります。今ロサンジェルスで移民取り締まりを巡って騒乱が起きています。その騒乱を沈静化させるためという理由でトランプ大統領が州兵や海兵隊の派遣を行うなど緊張感が高まっています。その中で明日ワシントンでアメリカ陸軍250周年記念パレードが行われます。当日はトランプ大統領の誕生日でもあり、全米でNO KINGというデモが計画されています。トランプ大統領の行いに批判が出ています。

モゲ散歩

今回は赤羽駅から東十条駅までの散歩になります。先週は強風と雨で悩まされましたが、今回は暑さとの闘いでした。赤羽駅は埼玉県との境に位置する所で武蔵野台地の北東に位置します。駅近辺は荒川の沖積地ですが目の前に武蔵野台地の崖線が見えます。そんな崖線に沿って歩き始めます。最初に訪れたのは普門院です。このお寺は絵本から飛び出してきたようなお寺です。狭い参道の先にある山門は竜宮城のような造りになっています。戦時中に作られたとのことです。中にはインド様式の建物があったりしました。その南側にある稲村香取神社には2つの大切な建物があります。本堂の建物は不忍池畔にあった東照宮が建て替えした時に古いものをここに移したと伝えられています。また社務所の建物は赤羽駅の北側にある赤羽八幡神社の社務所を移したものです。神社の下を東北新幹線が通ることになり建て替える必要が起きたので古いものがここに移ったのです。近くにある放真寺、鳳生寺も歴史あるお寺でした。日光御成街道の難所として知られた清水坂の所には昔古墳があったと言われています。この道沿いには冨士講の塚もありました。今は拡幅工事で新たに作り直したものですが、沢山の碑が並んでいました。そして最後の地福寺ではご住職のお話を聞く機会を得ました。

モゲ散歩

梅雨入りにはまだ早いと思うのですが、ここの所土曜日の天候が芳しくなく、今日も傘をさしての散歩になってしまいました。今回は都営三田線の志村坂上の駅近辺を散策しました。駅を出ると道路の両側に一里塚跡があります。道の両側にあるのは大変珍しいものです。志村坂上はその名の通り旧中山道が新河岸川に向けて降りていく坂の上にあります。三田線はここまで地下ですがここから地上に出ていきます。そんな武蔵野台地の端を歩きます。ここには湧水による池を擁した見次公園があったり、坂の上に中世の城郭である志村城跡があったりします。今は大きな熊野神社になっています。中山道の坂道を越えたところに薬師の泉があります江戸名所図会の挿絵を元に復元した公園ですが、江戸時代多くの旅人や観光客が訪れたといわれています。ここは武蔵野台地の端に当たるのですが縄文時代には多くの人が生活していたのでしょう。その証拠として貝塚があるのです。この貝塚からは縄文時代だけでなく弥生時代の遺物も発見されています。小豆沢神社は1000年の歴史があると言われています。この辺り小豆沢村と云ったのですが、昔、川の上流から流れ着いた米を周辺の人々がかき集め腐らないうちに食べたのを、お上から褒められたのでお赤飯を炊いて祝ったのだそうで、このことから地名が生まれたと聞きました。色々な事があるのだなあと感じさせられる散歩でした。

世界を知る



人が動くと何かが変わる、そんなことが沢山みられるのが現代社会です。昨日モスクワを電撃訪問した安部昭恵さんはプーチン大統領と昔話をしながら涙することもありました。ウクライナ侵攻で制裁を受けている中で招待されたとは言え、目的は何だったのでしょうか。韓国の大統領選挙も来週には行われます。中国が台湾統一に向けた動きを活発化しています。WHOが新型コロナの流行を警告しましたがアメリカではワクチン接種を中止しました。令和の米騒動がこれからどのように進んでいくのか。日本の第一次産業の発展も含めてしっかりした政策が必要なのだと考えます。イスラエルのガザ侵攻はどんどんひどくなっています。救援物資の配布の不十分でパレスチナの人々の健康は危険な状況になっています。そのイスラエルを支持するヨーロッパ諸国のもつ歴史観についても考えてみました。ウクライナ侵攻についてもなかなか先が見えません。双方の軍事力の消耗が激しくどこかで停戦に向かう事になるのではないかという分析もありました。話題提供では右に出る人がいないトランプ大統領ですが、相互関税の可否について国際貿易裁判所の判断に連邦控訴裁判所が一時停止を命ずるなどの動きがあります。ハーバード大学に対する締め付けを強めるなか、海外からの留学ビザ発行の一時停止の動きがだされています。トランプ大統領はなぜこうまでして厳しい政策を取ろうとしているのでしょうか?今日の話題を通じて考えることは余りにも内向きな考え方をしている人によって国が動かされているということを感じるのですが、皆さんはどう感じるでしょうか?



モゲ散歩

今回の散歩は埼京線の板橋駅からスタートします。この板橋駅の北側で交差する道が旧中山道になります。今回はこの中山道に沿って最初歩きます・駅前には「結びのケヤキ」があります。これは先週訪れた「縁切り榎」と対になっているものです。縁切り榎でおみくじを引いて、この結びのけやきでそれを結んで開運を祈願するのだと聞きました。先週縁切り榎では雨の中何人かの人が訪れていましたが、こちらに寄ったのでしょうか? その先に東光寺があります。ここには平尾追分地蔵と宇喜田秀家の供養塔があります。宇喜田秀家は関ヶ原の戦いで敗れ八丈島に流されたのですが、明治になって子孫の方がこの寺に供養塔を建立したという事です。この中山道沿いにはまだまだ多くの見どころがあります。板五米店は大正年間に建設されたお店をそのままの形で営業しています。今はおむすびカフェとなっています。ここから北側は江戸時代加賀藩下屋敷のあったところです。広大な敷地を持っていたそうです。明治になると陸軍砲兵工廠が作られ火薬などが製造されていました。その名残の機械の記念碑があったりします。また冒険家の植村直己さんの功績をたどる記念館もあります。近くには東京家政大学があるのですが、このキャンパス内には陸軍時代の建物がそのまま残っていました。

世界を知る

現在世界のニュースの主役は何といってもアメリカのトランプ大統領です。トランプ大統領に関連するニュースは毎日必ず取上げられています。本当に話題のヒットメーカーという感じです。日本では高値安定してしまっているコメの値段が話題の中心になっています。失言問題をおこした江藤農水大臣が辞任して小泉氏が後任になりました。大臣が変わっただけで米価が下がるのか? 農協改革を訴えた小泉氏がこれからどのようの手腕を見せるのか楽しみです。22日ワシントンでイスラエル大使館員が射殺されると事件がありました。犯人はパレスチナの解放を主張しました。イスラエルの国連大使は「反ユダヤ主義者による卑劣な行為」と表明しトランプ大統領も批判しました。しかしガザ地区では毎日何十人もの人がイスラエル軍によって殺害されています。そこに何の差があるのでしょうか。人の命に差があるなんておかしいと思うのが普通なのではないかと思うのですが。今イスラエルはガザの占領を目指しています。世界がどうこの戦いを収束に向かわせることが出来るのでしょうか? 今鳥インフルエンザの拡大が問題になっています。人間の生活範囲の拡大が未知の病原菌との遭遇につながります。WHOではパンデミック条約を採択しました。一方でアメリカはWHOを脱退し拠出金を停止しました。これによる影響はかなり出始めています。トランプ大統領がウクライナ和平のためにプーチン大統領と電話会談しましたが結果は期待外れ。ロシアの強硬な姿勢が改めて強調されただけでした。どのようなことになって行くのでしょうか? トランプ大統領が進める関税政策は世界に大きなマイナスの影響を与えています。アメリカの格付けが低下しましたがその理由はアメリカ国債が安全資産ではなくなってきたからです。今年国債に関する利払いが高額になることが予想されていることも原因の一つです。またトランプ大統領はホワイトハウスで他国の大統領と口論になりかけました。今回は南アフリカのラマポーザ大統領です。南アフリカの白人が不当に差別されている。多くの白人が殺されているという間違った情報を基にこの話し合いで取り上げたのです。民主主義国家の大統領がやるべきことなのでしょうか?今国内でのトランプ大統領支持に影が差し始めているという報告も出ています。さてどのように進んで行くのでしょうか?

モゲ散歩

先週も天気が良くなかったのですが、今日はまた雨の中での散歩になりました。板橋区の中板橋駅からスタートです。このあたりは中世豊島氏が支配していた地域なので、それに関するものがあります。専称寺もその一つ。この寺の前を通っていたのが鎌倉街道で石神井川を渡るために作られた橋からこの地の地名「板橋」が生まれたと言われています。現在史跡になっている「板橋」は江戸時代の中山道が石神井川を渡る所にありました。八代将軍吉宗に縁の田安家が帰依した日曜寺があります。本尊は愛染明王という仏様で色鮮やかな仏像は見ものです。また、この寺の扁額は松平定信が揮毫したものと伝えれています。この周辺には古い神社も多く見られます。その一つが轡神社です。徳川家康が鷹狩の時にこの地で休まれ、乗ってきた馬の轡を置いていったことからこれを祀ったと伝えられています。現在感染症で患者が急増している「百日咳」に霊験があると言われ多くの人たちの信仰を集めているようです。この地「板橋」は中山道最初の宿場町として発展しました。旧中山道沿いには古い建物も残っていて風情がありました。本陣・脇本陣もありましたが現在は碑が残るだけとなっています。縁切り榎という史跡もあります。縁を切るという事に霊験があるという事で広く全国から訪れる人がいると言います。江戸時代14代将軍に嫁ぐ皇女和宮は中山道を通ってきたのですが、縁起を担いでわざわざ避けて通ったという言い伝えがあるほどです。そんなところの散歩でした。

世界を知る

トランプ大統領の関税政策が世界に大きな波紋を広げています。4月の関税収入は前月比87%増の163億ドルになったということです。それでも債務超過は是正されずアメリカ経済の先行きは不透明のままであることには変わりありません。フィリピンの中間選挙で前評判を覆してドゥテルテ副大統領支持派が多数を得ました。親米親中それぞれの思惑が今後どのようになって行くのでしょうか。アメリカが海外への人道支援を大幅カットし、主要支援国もウクライナ支援や防衛力増強で資金を取られ人道支援への金額が減っています。しかし、現在でも多くの人たちが毎日の生活が出来ない、病気で明日を迎えることが出来ないという人たちへの様々な支援が低下しています。今後どのような国がどれだけの支援をしていくことが出来るのでしょうか?世界の平和を希求し人々の安定した生活確保を第一に考えて欲しいものです。トランプ大統領はなぜこのように世界を混乱に巻き込むような政策を次々に出していくのでしょうか? 専制国家の大統領のような行いは奇異に映るのですが、アメリカ国民は喝采を持ってトランプ大統領を支援しています。自分の周りにはYesManしか置かない状況の中で、異を唱えるとすぐにその職を追われてしまう。だから何も言えない状況が作り出されているのです。そしてメジャーなジャーナリズムはトランプ大統領のネガティブ面しか報道せず、結果的にその内容はフェイクであるとされてしまう。情報の信頼性の確保が課題という事になるのでしょうか。とにかく就任100日を超えていかに自分が偉大な大統領であるかを喧伝する状況の中で時間が進んでいます。そんな中で米中関税交渉が行われ115%減という大きな成果を得たと自画自賛するアメリカですが、本当にそうなのでしょうか? これからの時間でその答えが検証されることになるのだと思います。ウクライナ問題についても和平交渉が始まりそうですが双方の大統領は出席せず十分な成果を得られるのかが未定という結果になりそうです。トランプ大統領は中東の主要国を訪問しています。イスラエルには寄りません。今回の訪問で総額1兆ドル以上の対米投資を取りつけました。トランプ大統領は成果を誇示しています。しかし無視されたイスラエルはガザ地区への総攻撃を開始し毎日のように激しい攻撃が行われ多くの犠牲者が出ています。それぞれの立場での主張はあるとは思いますが「命」という視点でそれを守るための不断の努力を何故しないのか? 国際問題を考える時にその解答は簡単なものではないということなのです。

最上部へ

桐朋教育研究所
〒182-8510 東京都調布市若葉町1-41-1 / TEL : 03-3300-2119