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西洋美術史の旅

メアリー・カサット「母と子」

ドガに心酔し、彼や印象派の絵を祖国アメリカにもたらしたメアリー・カサット。

彼女自身も、完全な「男社会」だった当時の画壇と格闘しながら、女性ならではの感性を溢れ出させて、やさしい絵を描き続けました。

ドガとは一線を越えることなく独身を貫き、晩年は健康を害して絵筆を置きましたが、

女性の権利拡大のために尽くすなど、時代と闘い続けた女性でした。

いまや「女流作家/画家」という言葉自体が、時代遅れになりつつあります。

(隔週火曜午後「西洋美術史の旅」)

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