モゲ散歩
- 教養・スキルアップ
天気予報で雨マークが出ていて心配したのですが、朝から綺麗に晴れて散歩日和となりました。今日は群馬県の足利まで足を延ばしました。足利と言えば足利尊氏が出た所です。隣町の太田は新田義貞が出た所。鎌倉末期から室町初頭の日本史を語るうえで欠かせない武将に関わる土地です。太田には戦前軍需工場があったことから空襲の被害を受けていたのですが、足利は空襲を受けていないので、市内に残る建物が数多く戦災を受けることなく残りました。そのような所を歩いてみたのが今回の目的でした。東武線の足利市駅から機神山に向かいました。ここには前方後円墳が残っています。山頂部にあるので関東平野を一望できる素晴らしいロケーションでした。近くには大山阿夫利神社と織姫神社があります。大山阿夫利神社は神奈川県の丹沢にある大山神社と同じもので、雨ごいを願う神社です。また、足利は絹織物で栄えた街でもあるので織姫神社には天照大神の衣を負ったと言われる男女の二つの神を祀っています。朱色の綺麗な神社でした。この山の麓には法楽時と言うお寺があります。ここは北条時子の子である足利義氏がこの地に開いたお寺です。江戸後期に火災にあって荒廃しましたが後に再建され、戦後本堂を銀閣寺に模して再建しました。今では関東の銀閣寺と呼ばれています。足利女子短大の所にある足利カトリック教会の前を通って高福寺という所へ。ここには子育て地蔵と閻魔大王の像が祀られています。近くには足利氏の邸宅跡に作られた鑁阿寺(ばんなじ)というお寺があります。空襲を受けなかった事から鎌倉時代に建設された本堂などが残っています。太鼓橋を渡って中に入ると国宝の本堂をはじめ重要文化財の経堂、多宝塔、鐘楼があります。歴史の重みを実感しました。最後に訪問したのが足利学校です。平安時代に小野篁が創建したと伝えられる儒学を学ぶ学校(大学)です。珍しい茅葺のどっしりとした建物に時代を感じました。この学校はザビエルやフロイスが書いた記録の中にも登場するものでフロイスの書いた日本史には日本で唯一の大学であると書いています。孔子像を祀る孔子廟が象徴するように儒学を学ぶ学校でしたが、いくつかの危機を乗り越えて現在の姿になったと言います。明治になってこの場所は沢山の本が残っていたので古い文献も含めた多くの書籍が見られます。現在は図書館としての役割を持っています。
この講座も丸十年続けて来ました。途中新型コロナの蔓延で中断することもありましたが、170種類以上の散歩を企画し実行してきました。それぞれ魅力のある散歩が出来たのではないかと自負しています。この「モゲ散歩」の講座も今回を持って終講となります。長い間参加していただいた方やご覧いただいた方々本当にありがとうございました。

