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モゲ散歩

  • 教養・スキルアップ

今日は2026年初の散歩の講座となります。今日は浜町の駅で集合しました。近くには明治座という劇場がある所で人形町や蛎殻町というようないわくありげな町の名が見られるところです。先ずは駅前にあるかわいい象の絵が描いてる説明板からスタートです。この象はこの付近で見つかったナウマンゾウの化石の説明でした。日本が大陸と地続きだったころアジアゾウ系のナウマンゾウがたくさん渡ってきました。この浜町で見つかったのは15万年前の地層から3頭分の約100個の骨の化石でした。体長2mちょっとの小型の象がこの辺りを歩き回っていたと想像すると楽しいですね。そこから清正公寺という小さなお寺に行きました。名前からも分かるように加藤清正を祀るお寺です。今は日蓮宗のお寺になっていますが、明治の最初は神社でもあったという事でした。この周辺は江戸時代多くの大名屋敷があったので、そのお屋敷内で祀られていた神社が数多くあります。茶の木神社や銀杏神社などがそれです。今回訪問できなかった松島神社や末廣神社な七福神を祀った神社を巡る日本橋七福神巡りをしている人で賑わっていました。中でも長蛇の列になっていたのは小網神社でした。近くの建物をグルっと一回りする参拝客が並んでいたのには驚きました。後で調べた結果を教えてくれた受講生の方の話では東京一の金運スポットだそうで、新年なので今年の運を高めるために多くの方がいらしていたようです。たくさんの人が常に訪れるのは水天宮です。安産の神様として今でも多くの方が参詣しています。今日も生まれたばかりの赤ちゃんを抱いた若いカップルがお宮参りに来ていました。この水天宮も久留米の大名有馬家のお屋敷内にあった神社です。人形町は江戸時代から賑やかな町でした。名前のごとく人形にまつわる職業の人も多く住んでいました。その人形を使った浄瑠璃を上演する劇場や歌舞伎を上演する劇場がたくさんあったようです。そして吉原という花街もありました。この吉原は振袖の大火で全滅してしまい、その後は浅草の北側に移ってしまいました。ここには大きな観音様の頭部を祀る大観音寺というお寺があります。毎月開帳されて尊顔を拝むことが出来るのですが、今日は見られませんでした。この観音像は鉄製なのですが、鎌倉時代の源頼朝の妻政子が大事にしていたといわれ、明治になって廃仏毀釈の流れを受けて廃棄されそうになった時に、この界隈に住んできた方がもらい受けてこのお寺に祀ったという話でした。またここには銀座跡と碑がありました。それによると寛政の改革の時に幕府の銀貨を作る銀座が一時廃止されました。今の銀座二丁目にあった銀座がなくなった後、この付近の蛎殻町に新しく銀座が作られました。ここで幕末まで銀貨が作られていました。元の銀座と区別して個々の銀座を蛎殻銀座と呼んだそうです。人形町周辺は太平洋戦争の時に焼け残った所が多く、また昔からある有名なお店がたくさん残っていてしっとりとした街並みを巡ることが出来ます。丁度昼時だったので長蛇の列ができた飲食店もたくさん見られました。その他にも人形焼きのお店、玉子焼きのお店、刃物を扱う店など目を楽しませてくれました。

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