モゲ散歩
- 教養・スキルアップ
今年最後の散歩の講座です。午後から雨という予報でしたが、集合時点で雨が降っていました。そのあと上がってくれたので良かったと思いました。今日は予定を変更して目白から池袋を散歩しました。目白は以前学習院大学から南の方向に歩くという企画で訪れたことがあります。今回は自由学園明日館(みょうにちかん)の見学がメインです。土曜日開館していることが少ないので今までも何回も企画したのですが訪問できなかったところです。
さて駅前からスタートです。駅前には目白通りが横切っています。この通りは東京都が進めている無電柱化を実現するために2005~9年にかけて工事を行っています。すっきりとした景観になっていました。ここから池袋方面に向かって線路沿いを歩きます。ここはフランク・ロイド・ライトの小路」と名付けられていて自由学園につながる道になっています。一方通行の狭い道ですが、将来的には線路上に歩道を作って広い道にするという計画があるそうです。ここから少し入ったところに「ギャラリア赤い鳥」というところがあります。ここは大正時代に鈴木三重吉が創刊した「赤い鳥」という近代児童文学に影響を与えた本を出版したところです。新見南吉や西城八十、北原白秋、芥川龍之介らが参加して作られていたこともあり、「金の船」などの児童文学誌出版へ大きな影響を与えたところでもあります。その近くには目白庭園という公園があります。中心に池を配し畔には赤鳥庵という建物があります。回遊式の園路を回っていくと滝があったり紅葉した木々があったりと気持ちよく過ごせる空間でした。西武線を渡ったところには宮崎滔天(とうてん)邸があります。宮崎滔天は自由民権思想を基にした近代日本の社会運動家でした。中国大陸の革命運動にも支援を行い。孫文や蒋介石などに援助していた人物です。孫文は日本に来たときに宮崎邸にも寄ったそうです。その邸宅を見ることができました。その近くには「上がり屋敷公園」があります。ここは江戸時代、大名などが鷹狩りに行く途中の休み所として使われたところです。公園の中央には当時からある大木がありした。そしてお目当ての自由学園明日館に行きました。ここは羽仁吉一、もと子夫妻が女子教育のために設立した学校です。この学校の建学精神に感銘を受けたフランク・ロイド・ライトが設計をした建物が、戦災にも合うことなく残っています。大谷石をふんだんに使い、大きな開口部を持つ壁面など、ライトの素晴らしい設計思想を垣間見ることができます。後者の中に入って食堂や教室を見ることができ、ゆっくりと過ごすことができました。羽仁もと子は婦人之友社を設立し、家計簿を考案したことでも有名です。その後に豊島区立郷土館に行ったのですが、残念ながら展示入れ替えのために閉館していました。最後に池袋の地名のもとになったという史跡公園に行きました。昔この辺りにはたくさんの池が点在していたということです。

