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世界を知る

  • 教養・スキルアップ

日本では初の女性総理大臣が誕生しました。ガラスの天井を破ったとして多くの人たちから期待をされています。来週にはトランプ大統領が来日して首脳会談が開かれますのでどのような外交デビューをするのか注目されます。●最初にトピックを取上げました。国連の人権に関する会議で中国が沖縄に対しての偏見や差別をしていると日本を批判した話。中国は尖閣・沖縄を自国領と主張している流れでしょうか。今まで生息が確認されていなかった蚊がアイスランドで発見された。地球温暖化の影響でしょうか。小麦とトウモロコシの雑種を日本の研究者が開発。成長が早く乾燥に強いというので、今後の農業に良い効果を出せるかも知れません。ルーブル美術館に強盗が入り150億円以上の価値のある宝石類が強奪されました。国家予算が減少する中で警備に穴が開いてしまった影響といわれています。●ガザ情勢は和平に向けての第一段階の停戦後、まだ完全に戦闘がなくなっていない状況が続いています。アメリカの特使が入って第二段階への準備が行われていますが、双方の意見の乖離は大きく、本当に和平が実現できるかが見通せない状況です。●日本初の女性総理大臣になった高市氏。公明党との連立を解消し新たに日本維新の会と連立しました。その結果首班指名は1回で決着がつきました。日本維新の会が示した連立条件を今後どのように実現して行けるのでしょうか。維新がセンターピンといった衆議院の定数削減は今国会で議員立法として提出されるようですが、かなりハードルが高いように思います。その中で高市首相は組閣を完了し実務を開始しました。高市首相の経済対策がどのようなものになるのか? かなり保守的な考えをお持ちなので、それがどのように今後の政策に影響してくるのでしょうか。●アメリカ関連のニュースも盛りだくさんでした。トランプ大統領は寄付金を集めてホワイトハウスに舞踏会室や凱旋門の建設を行うと表明しました。ホワイトハウス内も煌びやかに模様替えしているので、その流れでしょうか。ウクライナ情勢の今後をどうするかということでゼレンスキー大統領を招いて会談しましたが、トランプ大統領がロシアの終戦案を受入れないゼレンスキー大統領を罵倒したというニュースが流れました。それまでウクライナは領土を取り戻すだろうといっていたのに、寸前に行われたプーチン大統領との電話会談でそのトーンは大きく変化してしまいました。これに危機感を感じたヨーロッパ側は兵力をウクライナ国境に派遣する用意をするという方向性を示しました。ロシアの和平への熱意が見えない中、トランプ大統領はまた方向性を変えます。まずロシアへの経済制裁を行う事にしました。またウクライナの長距離攻撃に巡航ミサイルを使う事を認め、ウクライナはロシアのロケット燃料工場への攻撃を行いました。これらの動きに対抗してロシアは戦略核兵器の使用を想定した訓練を行っています。国内に関しては、来年の中間選挙対策を行っています。一般的に与党が議席を減らすと言われているのが中間選挙です。議席の差が5議席しかない共和党にとってはかなり厳しい状況です。そこで共和党に有利になるように選挙区の区割りを変更したり、民主党の強い地域に治安維持を理由に州兵の派遣を行ったりしています。今アメリカで起きている分断をどのように修復していくかは、今のところその術が見えていない状態です。

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