モゲ散歩
- 教養・スキルアップ
今週梅雨に入りました。ここの所曇りで雨の心配をすることの多い散歩が続いています。今日は赤羽駅に集合して前回とは逆に北の方向に向けて散歩しました。先ずは静勝寺という所に行きました。赤羽駅は沖積地にありこのお寺は台地の上にあるので急な階段を上ります。ここは16Cの初め太田道灌が稲付城を築いたところです。江戸時代になって道灌の子孫がお寺として再建した所です。今は見晴らしは良くありませんが当時は荒川を挟んで遠くは筑波山も望めたところです。この辺りは鎌倉時代から岩淵の宿として発達した所で交通の要衝であったようです。ここから西に向かうと稲付川があった低地になります。その先に北区ふるさと農家館というところがあります。ここには古民家が移築されていて江戸時代の農家の雰囲気を味わうことが出来ます。この周辺は第二次世界大戦までは陸軍の施設が点在していました。そして火薬工場に物資を運ぶ東京兵器補給廠線も通っていました。現在は緑道になっていますが往時を偲ぶことが出来ます。東洋大学の校地の近くを通る道路を渡る高架橋は貨物列車を彷彿とさせるデザインになっていました。その先にある袋諏訪神社は14Cに創建された神社です。今は枯れてしまったご神木は袂杉と呼ばれるものです。いわれはこの神社を開いた方が諏訪からご神体と共に杉の苗を袂に入れて持ち帰り、ここに植えたとのことでした。また境内には水準点の標石がありました。実際に目にすることはあまりないものでした。