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モゲ散歩

  • 教養・スキルアップ

今回は東武東上線の大山駅からときわ台駅までを歩きました。大山駅は旧川越街道に沿った所に位置し大きなアーケード商店街を持っています。全長600m余りの商店街になっています。現在都内でもいくつものアーケード商店街が見られますがその規模としては大型のものとなっています。そこを抜けると現在の川越街道が走っています。その通りを北西に行くとY字路になります。右に行くと旧川越街道になります。ここで少し南側に道路を入ると提灯屋さんがあります。現在でも手描きでお作りになっているというお店です。そこから旧川越街道にもどると副戸長の碑があります。明治維新になって戸籍を整備するにあたって行政実務を担当する人として戸長と副戸長を定めたのですが、その副戸長のかたの顕彰碑でした。この道が石神井川を渡る所に下頭橋が架かっています。頭を下げるという橋ですが、川越藩の大名が川越街道を行き来する時に地元の人がこの橋の所で頭を下げて出迎えたということからこの名があるといいます。この近くには中世に豊島氏が作った板橋城があったと言われていています。これらを見ながら考えて見ると、この辺りには古くから人が住んでいたようで、石神井川沿いには縄文時代の住居址も残っています。氷川神社や御嶽神社、天祖神社などの神社も散見されます。氷川神社は鬱蒼とした林の中にありますが、ここの見どころは狛犬です。普通は石造りの物がほとんどですが、ここの狛犬はブロンズ製です。それも北村西望の作品です。1m以上もあるどっしりとした体躯は素晴らしいとしか言いようがありません。北村西望の作品は長崎にある平和祈念像が有名です。東京の北部ですが、歴史を感じさせられる場所でした。

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