モゲ散歩
- 教養・スキルアップ
今日は春の陽光を浴びながらの絶好の散歩日和でした。今回は洗足池近辺を散歩しました。集合は池上線の石川台という駅です。五反田から蒲田を結ぶ3両編成のローカル色の濃い電車で集合場所に行きました。ここは中原街道に沿った部分になっています。中原街道は古代から重要な道として作られていたので史跡も多いのです。中原の名は江戸の虎ノ門から平塚市中原まで結んだ道から付けられたものです。東海道は参勤交代道中があったりとせわしないので江戸時代の一般の人はこの道を通って平塚に行ったという事です。中原には家康が作った御殿があり駿府へ行く時とか鷹狩りの時にこの道を通って御殿に行ったようです。洗足池の所には妙福寺というお寺がありますが日蓮上人が池上本門寺に行く時に足を洗った所とされていて、境内にはその時着ていた袈裟をかけたと言われる松がありました。日蓮上人が足を洗ったということで池の名を洗足池というそうです。しかし地名は千束となっています。これは平安時代に平将門征伐に派遣された人がこの池の所に居館を建て住みつき姓を池上と名乗ったとのこと。そして元貴族であったことから地元の人たちの租税を米千束(せんたば)免除したという事から付けられたと言います。池の傍にある千束八幡宮は房総から鎌倉に戻ろうとした源頼朝がここに八幡宮があることを知りここで鎌倉攻撃の旗揚げをしたところ周囲にいた武士がたくさん集まったという話も残っています。またこの地を愛した歴史の偉人に勝海舟がいます。海舟は池の傍に別邸を建てて晩年はここで過ごしていました。遺言でこの地に墓を作って欲しいとあったため現在池に面して勝夫妻の墓所があります。近くにある勝海舟記念館では勝家の家系図が公開されていますが先祖場物部守屋だという事がわかるという家系図が展示されていました。中味の濃い散歩になりました。