モゲ散歩
- 教養・スキルアップ
2025年年明け最初の散歩です。天候にも恵まれ気持ちの良い散歩になりました。今回は新橋駅から築地までの散歩になります。新橋駅から東に行ったところに明治3年最初の鉄道駅新橋が作られました。現在は当時の建物を復元し博物館になっています。汐留の貨物駅があったところは現在高層のビル群になっているのでその谷間にありました。近くには銀座に唯一残る踏切の警報機がありました。中央卸売市場へ荷物を運ぶ線路の所にあったものです。外国人でにぎわう築地場外市場の隣には波除神社があります。茅の輪が入口にありました。この神社は築地を埋め立てる時に強風と大波でなかなか工事が進まななかった時、沖に現れた八幡様を祀ったところ波風が収まって工事が進んだことからここに祀ったといわれています。鳥居の両側に大きな赤と黒の獅子頭が安置されていて毎年お祭りの時には神輿になって界隈を練り歩くのだそうです。近くには勝鬨橋がありました。日本の技術だけで戦前に作られた開く橋です。1970年頃からは開かなくなりましたが、現在でも多くの車や人が利用しています。この橋は昭和15年に開催予定だった万国博覧会に向けて建設されていたものです。日中戦争のために博覧会は中止になってしまいました。近くにはインド様式で作られた築地本願寺があります。石造りの立派な寺院です。最後に桂川甫周の屋敷跡に行きました。桂川は日本史の教科書にはほとんど出てこない人ですが江戸時代のお医者さまです。解体新書の翻訳にも携わり蘭学による外科術にも長けその名声がヨーロッパにも伝わりました。難破してロシアにたどり着いた大黒屋光太夫が帰国した折に取り調べを行なったのもこの桂川です。その時に光太夫がロシアで桂川のことを聞かれたと言われたという話が残っています。そこまで名声が伝わっていたのだと感心しました。そのような話をしながらの散歩でした。