世界を知る
- 教養・スキルアップ
2025年最後の講座になります。一年間を振り返ってみるとトランプ大統領の就任から始まった世界の変化が大きなポイントになっていると思います。今年の講座ではトランプ大統領に関連したトピックがかなりの部分を占めていることからも分かります。さて今日の講座の最初の話題は日本の核武装が必要と発言した政府幹部がいるという問題です。私的見解としながらも政府内でその考えを持つ人がいるという事です。高市首相も非核三原則の一部見直しを公言しています。唯一の被爆国として核廃絶の先頭に立ってきたはずの日本ですが、今後どうなるのでしょうか。安部元首相銃撃事件の山上被告に対する論告求刑が行われました。不遇な生活を送ったことが犯罪に結びつくわけではなく、元首相を殺害したという事は許されることではない。求刑は無期懲役でした。来年の1月21日に判決が出されます。裁判員の方々の判断はどうなるのでしょうか。オーストラリアのユダヤ教のお祭りの会場で銃撃事件が発生し多くの犠牲者が出ました。犯人はイスラム国の協力者ではないかと言われています。「地球温暖化が牙をむく」ということでヒマラヤ山脈内の村で起きた鉄砲水の状況をお話ししました。来年上野動物園で飼育されているパンダが中国に返還されます。これで日本にはパンダが居なくなってしまいます。人気者のパンダ、日中関係がギクシャクする中、次の来訪は何時になるのでしょうか。ヨーロッパでガソリンエンジン車の販売が条件はあるものの継続されることになりました。自動車産業に大きな影響を与えるこの措置は、地球温暖化とのバランスでどのようになって行くのでしょうか。日本の新しい宇宙ロケットH3の打ち上げが中止になりました。日本の技術を結集した新型ロケットですが、宇宙を舞台にした市場開拓では大きな意味があります。十分精査をして次回無事に発射できることを願っています。●日中対立は何時まで続くのでしょうか。国会答弁の仕方と合わせて考えました。答弁書の原稿を作る国家公務員の激務も問題になっています。今回は立憲民主の辻元議員が答弁書の提示を要求して出てきたものがあります。高市首相の発言内容とは異なるものでした。答弁書通りに発言する必要はないのですが、発言した内容には責任を持って欲しいものです。中国は国連安全保障理事会でも高市発言の撤回を求めています。またヨーロッパを中心に中国側が働きかけて高市発言が如何に酷いものなのかを喧伝しています。中国は高市首相の国際社会での孤立化を狙っていると考えられます。●東京都の税収が大きいという事が話題になっています。政府は地方との格差が広がっているので、法人事業税や固定資産税の一部を再配分しようという方向で動こうとしています。小池都知事は真っ向から反対しています。元々人口の多い自治体は税収が多くなり、少ない自治体は税収が不足します。そのことから国民が受けることが出来るサービスに差が出ないように政府は地方交付税交付金を配布しています。ふるさと納税の普及も自治体にとっては良い収入源となっています。しかし、東京都民が得られる様々なサービスはかなり充実していることが分かります。●ウクライナ和平案はどうなるのでしょうか。ウィトコフ特使らがゼレンスキー大統領と協議をして、かなり現実的な和平案を作成したようです。ウクライナのNATO入りを断念する代わりに、アメリカがしっかりと安全を保障するという内容の様です。ただ、まだ領土分割については隔たりがあるようです。ヨーロッパ諸国も平和維持軍の派遣などを協議しています。これをプーチン大統領は受け入れるのでしょうか。●今朝のニュースでトランプ大統領がJ.F.ケネディーセンターの名称をトランプ・ケネディーセンターに変更すると発表しました。また建国250周年記念硬貨にトランプ大統領の肖像を描くというプランが出ているという報道もありました。自己顕示欲の強さの表れなのでしょうか。トランプ大統領は17日の午後9時から国民に対してテレビ演説を行いました。現在支持率が低下し地方の選挙で共和党が負けている状況から脱するために如何にこの一年が偉大な年であったかをアピールしました。バイデン元大統領が行った政策が如何に酷いものであったか。それを改善して物価は下がり賃金は上昇していると自画自賛しました。しかし現実的には厳しい状況は続いています。

