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世界を知る

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最近は雪の便りも届いていて本格的な冬になった感があります。その冬独特の乾燥した天候の中、強風注意報が出ていた大分県佐賀関で大きな火災が起きました。170棟以上の家が焼けたといいます。2016年に新潟県糸魚川起きた火災の規模を上回りました。今回の特徴は焼けた家屋の4割が空き家であった事と築40年を超えた木造家屋が密集して消防車が入れないような細い道が多かったということです。人口減少が続く日本、各地でも問題になることです。ヨーロッパで起きている不審な事件。空港に飛来したドローンで空港閉鎖が起きるなどロシアが関わると想像される事件です。現在東京でデフリンピックが開催されています。聾者の国際大会です。その背景にも触れてみました。●安倍元首相銃撃事件の公判で山上被告の母、妹が証言台に立ちました。そして山上被告本人も証言しました。そこから見えるものは驚くものが多く、他の宗教二世の生活にも関連して問題の複雑さが露になった気がします。●国連安保理にアメリカがガザ和平案を提出しました。賛成多数で承認されましたが、ハマスがこの提案を拒否しています。停戦して1か月以上が経ち第二段階に進めないままでいるガザの今後はどうなるのでしょうか。時を同じくしてウクライナにも和平案を提示しました。トランプ大統領が対応を二転三転する中で、今回はロシア寄りの内容となっていてウクライナが受け入れられる余地はあるのでしょうか。●ブラジルで開催されているCOP30ですが、気候変動を止めるための提案がまとまるかに注目が集まっていますが、世界で起きている水資源問題を取上げました。バングラデシュの失われる農地のこと、アマゾン川流域で行われている森林伐採で大きく変化している気象状況に触れました。この35年間でブラジルの森まるごと1個分の森林がなくなっているという報告もありました。●高市首相が存立危機事態について発言したことから日中関係が大きく動いています。中国側は高市首相の発言の取り消しを求めていますが、高市首相側は日本の考え方を説明して理解を得ようとしています。歩み寄りが見られない中、中国で開催されるはずだった様々な催しが中止や延期になっています。また日本への渡航自粛を表明し。再開されたばかりの東日本の海産物の輸入禁止を発表しました。国連でも中国の国連大使が日本の批判を行い安保理改革で日本が常任理事国に入ることは危険であると発言しました。この問題はそう簡単には収まりそうもありません。一方喫緊の課題として進める経済対策では様々な支援が考えられています。ガソリンの暫定税率廃止や電気ガス料金の補助など総額20兆円超えの対策費が必要です。この政策に対して財政悪化を懸念する金融市場では円安が進み、国債の金利が上昇、日経平均も一時下落という反応を示しました。片山財務大臣もこれは危惧する状況だと発言しました。●アメリカに関しては様々な問題が起きています。9月にジョージア州の韓国企業の工場で働いていた熟練工が不法移民として本国に送還された事件がありましたが、その時の扱いのひどさもあり訴訟を起こそうとしているというニュースがあります。そのことに対してトランプ大統領は一転して彼らのような熟練工がこれからアメリカで必要であると発言しました。これに対してトランプ大統領を支持するMAGA派からは批判が出ています。さらに一時下火になっていた未成年者性的搾取問題で逮捕されたエプスタイン氏を巡る手紙の一部が公表されて、MAGA派の人々もこの問題を解決するために全ての資料を公開するべきと言っています。議会も公開するべきという法案を通過させトランプ大統領もこれを認めました。この問題はこれからも目を離せない状況です。政府機関の閉鎖がやっとで解かれましたが国民生活はなかなか良くなりません。その原因が関税政策であるとする意見が出始めています。現在でも物価が上昇していてトランプ大統領は就任後すぐにでもインフレを無くすと言ったのに、そうならない事へのいら立ちなのでしょう。支持率も低下する一方です。これを受けてトランプ大統領は焦り始めています。国民一人当たり2000ドルの補助金を出すと発表しています。これで支持率は戻るのでしょうか。トランプ大統領はその他にカリブ海に航空母艦を派遣しました。ベネズエラからの麻薬密輸対策という名目ですが、反米のマドゥロ大統領に圧力をかける意味もあると推測されています。アメリカを訪問したサウジアラビアのムハンマド皇太子に、F35戦闘機の売却やAI関連での最新プロセッサの輸出も許可しました。国内で反発も予想されます。政治家でありながらビジネスマンであるトランプ大統領の今後目を離すことは出来ません。

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