研究所ニュース

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モゲ散歩

今までの夏のような気温が急に低下して、過ごしやすい気候になり散歩日和になりました。今回は前回の印刷博物館から再スタートです。凸版が開設した博物館は日本だけでなく海外の印刷の歴史も分かるような展示になっていてかなり見ごたえがあります。現在はワープロで簡単作れる文章を、活字を1個ずつ拾って文章を仕上げていく。社名の凸版印刷の味のある印刷はやはり良いものだと思いました。すぐ近くに同人社跡があります。明治になって英語教育に力を入れた私塾の跡。慶應義塾、攻玉社と並ぶ三大義塾の一つでした。最後に小石川後楽園に行きました。東京ドームが見え遊園地の嬌声が聞こえる中で静かな庭園は別世界でした。徳川光圀が完成させた庭園です。建物の多くは戦災で焼け落ちてしまったのが残念です。中国的な石橋や復元された門などもあり、神田上水を引き込んだ琵琶湖を模した池の周りには紅葉した木々を見ることが出来ました。

世界を知る

●新型コロナの感染は下火になってきましたが、それに反してインフルエンザの流行が問題になっています。流行の拡大が異常に早く、警報を出す自治体も増えています。特に20歳未満の感染者が増えているのが特徴でしょう。●AI(人工知能)の普及が問題になっています。ビートルズの新曲が発表され話題なりましたが、これもAIが大きな力を発揮した結果です。AIの利用に関しては我々がしっかりしたリテラシーを持って臨まなくてはならないことを痛感します。武器にも応用されているAIは、戦いの方法も大きく変えることになるのです。●侵攻が始まって1か月を超えたイスラエルとガザの問題。イスラエルとハマスのそれぞれの主張を確認しながら出口がどうなるのかを考えました。日ごとに増える死者、中でも子どもの死者が昨年一年の世界の紛争で亡くなった子どもの数を上回っています。悲惨な状況をどう抑えることが出来るのか? 私たちが出来ることはあるのでしょうか。

モゲ散歩

後期最初の散歩です。今回は水道橋駅からスタートです。賑やかな後楽園球場、韓国のグループのライブがあるようで多くの人が溢れていました。まずは野球殿堂博物館に。往年のスターから現在までの歴史を見ることが出来ました。WBCの優勝トロフィー圧巻でした。そこから砲兵工廠跡に進みその記念碑の近くにある東京都戦没者慰霊苑を訪問。資料館で戦場から送られた手紙などを見学しました。ここは武蔵野台地の縁に当たる所。1184年源頼朝がこの地を訪れた時に天神様のお告げを受け幕府を開くことが出来ったというきっかけを作った牛天神に行きました。今は海岸は遥か彼方ですがこの神社の下が海辺だったとは。その後凸版印刷の博物館に行きましたが時間切れで次回はここからスタートすることにしました。

西洋美術史の旅

ゴッホ「花咲くアーモンドの木の枝」

前回の研究所ニュースは夏休みに入る前でしたね。講座は9月、10月とやっていたのですが、月日が経つのはほんと早いものです。現在、新宿の美術館でゴッホの展覧会をやっています。今回は講座の皆さんと出かける予定は立てていませんが、そのようなギャラリー訪問も行っています。さて、この絵です。ゴッホの作品にしては「穏やかさ」と「やさしさ」に溢れているように思いませんか? それもそのはずで、弟テオに息子が誕生して(フィンセントというゴッホと同じ名前がつけられました)、それを祝福して描かれたものなのです。精神的な発作に苦しみ不幸な晩年だったとされるゴッホですが、こんな絵も残しているのですね。

(隔週火曜午後「西洋美術史の旅」)

世界を知る

イスラエル・ガザ情勢が緊迫化する中でいろいろと考えなければいけないと思うことがあります。●中国で相次ぐ重要閣僚の退場。習近平国家主席の思う指導体制が垣間見えたように思います。●アメリカの下院議長が3週間ぶりに決まりましたがアメリカ社会の分断を予感する人事。今後どうなるでしょうか。●補欠選挙が行われましたが、結果から見えるものは混とんとしたものばかり。日本の選挙制度も見直してみました。●首相の所信表明演説を聞いて、日本の未来はこういう夢のある社会になるのだと思えることが出来たでしょうか。●イスラエル・ガザ情勢の新しい情報を加えながら国連の力のなさを感じ、紛争の持つ悲惨さを改めて実感しました。

モゲ散歩

後期最初の講座です。今回は少し歴史を掘り返してみました。私たちが勉強してきた歴史は新たな発見を受けてどんどん変化しています。でも、その中でスルーされているのは日本語という言語がどこから来たのだろうかという素朴な疑問。縄文時代の人はどんな言葉を使っていたのだろうか? そこに現れた稲作をもたらした弥生人。同じ言葉を話したわけではないはず。さてどうやって会話したのだろうか? 日本語はウラル・アルタイ語族に属すると言われているが単語に共通するものがない不思議な言語である。そのルーツはどこにあるか? そんなことを考えて見ました。当然結論は出なかったのですが、面白い内容になったかな?

世界を知る

後期最初の授業です。これまでの間に多くの事が起きていました。今回はその中で取り上げたのは。●外環自動車道建設現場の崩落問題。時間がたつと忘れられてしまうのですが新たに小さな崩落が見つかったが公表されていない。●埼玉県議会の児童虐待条例の撤回問題は国連の「子どもの権利条約」をもっと多くの人が認識すれば問題にもならなかったのではないか。●中国の一帯一路政策10周年の会議を通してみられる中国の対外政策と、それに翻弄されたマレーシアの国土開発問題を取り上げる。●ハマスとイスラエルの武力衝突問題。色々と複雑な歴史背景の中で起こった事である。その中で印象に残ったイスラエル人のことば。「日本も第二次大戦で憎み合ったアメリカと戦後民主的に仲良くなったではないか。我々もパレスチナの人たちと憎しみを超えて連携する必要がある」世界では争いが増える一方だが、何か解決する方法を提案できるのではないかと考えたのである。

世界を知る

前期の最終の講座です。●国連総会が開催されました。ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアの侵攻を食い止めるために協力をしてほしいと呼びかけましたが、会場に空席が目立つという状態。安全保障理事会やその後のアメリカ議会でも良い感触を得られぬままに帰国することになりました。世界の平和を維持するためにも国際連合は必要なのですが、機能不全に陥っているように思いました。●ロシア関連でナゴルノ・カラバフ問題が動きました。アルメニアとアゼルバイジャンの間に長い間あった対立が一応終結したようにも思います。ただロシアの影響力が低下していることが如実にわかりました。●G20が開かれましたが、インド主導で閉幕しました。実のある会議だったのかはこれからが証明してくれるでしょう。●ロシア領内での地方選挙が行われました。プーチンを支持する統一ロシアが一人勝ちしました。敵対する政党や候補者を抑え込んでの選挙。来年3月の大統領選挙への道筋を作った感じです。しかしロシアの今後はどうなるのでしょうか? 色々と考えさせられる話題でした。

モゲ散歩

今回は少し遠出をしました。目的地は秩父です。秩父といえば夜祭が有名です。この夜祭のルーツは武甲山(セメントの原料を産出する山)に住む男神と秩父神社に住む女神が一年に1度の逢瀬を表したものだと聞きました。元々秩父には有力者が住んでいました。その子孫が川越や豊島、江戸に進出して勢力を広げました。また秩父銘仙でも有名です。そういったものを辿ろうというのが今回の目的でした。最後に訪れたには和銅遺跡です。ここで銅鉱石がみつかり、それを利用して日本最古の和同開珎が作られたのです。その鉱石を見つけた所にも行きました。

世界を知る

この一週間自然災害も含めて様々なことが起こりました。その中で幾つかを講座で扱うことにしました。●新型コロナの変異株「エリス」が勢力を伸ばしている状況です。厚労省や東京都のHPに記載はあるものの国民にその内容が知れ渡っていない状況があると思いました。特に60歳以上の方の患者数が第8波を上回っているのには驚きました。●内閣改造が行われました。女性閣僚が5人といいますが副大臣や政務官には女性が登用されずSDGsのジェンダー対応で疑問を感じました。●モロッコの地震とリビアの洪水、アフリカで起きた災害の被害は甚大なものになっています。●プーチン大統領と金正恩総書記との会談は今後の東アジアの政治局面では大きまポイントとなりそうです。●世界で問題になっているオーバーツーリズム問題は今の日本にも大きな課題を与えています。たくさんの観光客でにぎわうのは良いのですがその裏で市民生活に影響が出ないような方法を考える必要があると感じました。●G20の議長国が国名をBHARATと表記しました。自国の文化を守るために主張するという流れの中で見られたものです。私たちが日ごろ普通に使っている国名も様々な考え方があると認識しました。

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