研究所ニュース

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モゲ散歩

多摩丘陵を巡る散歩もどんどん南下しています。今回は稲田堤です。京王線と南武線が交差する場所です。ここも鎌倉時代以前から多くの人が住み着いていたようです。長松寺というお寺がある所の地名が南北浦耕地延命場です。このことから延命山長松寺になっています。この地名は源頼朝が善光寺参りをした時にここに立ち寄り、幕府の命令を伝えるために演命場という建物を作ったことからと伝えられています。地名のでき方を学びましたし、源頼朝がここを通ったことにも驚きました。その頃から伝わる獅子舞が奉納される薬師堂にも行きました。そして、川と川が交差するという珍しい場所も見学しました。

世界を知る

新型コロナの感染者が激減する中、その呼称が変更されることになりました。どのような名前になるのでしょうか?3年以上も苦しめられた感染症であるがゆえに関心度は高いのではないでしょうか。日銀の新しい総裁に経済学の専門家が就任しそうです。アベノミクスをどうソフトランディングさせるのかその手腕を期待したいのですが、一方で国債発行残高が1000兆円を超えたという報道。この状況をどう改革していくのでしょうか。臓器移植に関すするNPO法人が摘発されましたが、臓器移植に後れを取っている日本の現状も考えて見ました。モルドバのクーデター計画や中国の気球問題と国際的にも話題が絶えません。そんな中で恐竜の声帯の化石が発見されたニュースに心が和みました。どんな鳴き声だったのでしょうか? これからが楽しみです。

モゲ散歩

最近の散歩は稲城を中心とした多摩丘陵の東部分を散歩しています。ここは中世の城跡が並んでいる所です。今回も小沢城跡がありました。鎌倉街道に関係して多くの武人たちが活動をしていた跡なのでしょう。その麓には東京の名水に登録されている湧水があります。今回も伺ったがった時にペットボトルを大量に携えて水を汲みに来た方とお話をしました。「この水で炊事全般を行っているが父の代からズーっと来ているのでこの水がないと困ります」と話されていました。戦隊もののロケ地にもなる大量の無縁墓が並ぶところがあったりで興味深い散歩でした。

西洋美術史の旅

ドガ「アブサン」

互いに相手にも、自分にも、そして人生にも疲れ果ててしまったように見える二人。

そこからは楽しそうな会話は、一切聞こえてきません。

女性の前に置かれた綺麗なお酒がアブサン。

19世紀当時は幻覚をひきおこす作用もあった危険なお酒で、やがて禁止されたほどです。

(現在飲まれているものはもちろん安全ですが、度数は高いです。ご注意を!)

都会人の孤独と絶望を切り取ってみせた、ドガの名作です。

(隔週火曜午後「西洋美術史の旅」)

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